法律相談24時間受付無料 0120-631-276 まずは相談予約のお電話を

刑事手続き概要<詐欺その3>

無銭飲食

お金がないのに飲食店でごはんを食べたあと、そのまま帰ってしまうような行為はどういう犯罪になるのでしょうか。

実は、これは最初から無銭飲食をするつもりでご飯を食べたか、食べたあとにお金がないことに気付いたか、の違いで別の犯罪になります。

最初から無銭飲食をするつもりで食べ物を食べた場合には、その時点で詐欺罪が成立します。
お金があるふりをしたという詐欺行為によって飲食店の相手方をだまし、食べ物を提供させているからです。

しかし、食べた後にお金がないことに気付いた場合、店員のスキをみてそっと逃げたような場合には、利益窃盗として不可罰となります。
犯罪成立には「故意」が必要ですが、後者の場合、注文の時点では無銭飲食してやろう、という「故意」がありません。
ですから、客観的な行為として同じことをしていても、詐欺罪にはならないのです。

では、後者の場合であっても、何らかの偽計手段によって支払いを免れた場合にはどうなるでしょうか。

当然ですが、飲食店で食べ物を食べればその代金を支払う債務が生じます。
ここで、店員に嘘を言って、「ちょっと外でたばこを吸いたい」とか「ちょっと外で電話をする」などの嘘を言ってそのまま逃走してしまった場合は、実は詐欺罪になりません。

しかし、「後で必ず払う」などと言った場合に詐欺罪が成立することがありえます。
この違いは何か、というと、支払い請求を猶予するという被害者の「処分行為」に向けた詐欺行為があるかどうか、という点です。
外でたばこを吸うことを店員が許可したとしても、それは債務支払いを猶予する意思ではありません。しかし、「後で必ず払う」ことを店員が許可した場合では、それまでの間は代金支払い請求を猶予すると、ということですから、店員に「処分行為」があるといえるからです。

具体例を見てみましょう。

事例

2月2日の寒い夜、手持ちのお金が尽きてお腹がすいた次郎は、無銭飲食でお腹を満たすことを思いついた。
そこで次郎はスナック「はなこ」にて、ママの花子に対し、所持金がなく、また飲食後その代金を支払う意思も能力もないのに、これがあるように装ってビールと水割りのウイスキー、焼きそばと鍋焼きうどん、生ハムメロン、いかバター焼きなどを注文した(欺罔行為)。花子は飲食後に次郎が当然代金を払ってくれるものと誤信した(錯誤)。
花子は次郎の注文に従って順次、ビール5杯、水割りウイスキー3杯、焼きそば、鍋焼きうどん、生ハムメロン、いかバター焼きとたばこ2箱(時価合計9800円相当)を交付し(処分行為)、次郎はそれらを受け取り、その場で飲食した(財物の移転)。

解説

これで、次郎には詐欺罪(刑法246条1項)が成立します。
この事例では、次郎はあらかじめ無銭飲食をしようという気持ちで、お金を持たずにスナックはなこにて注文をしています。
そのため、支払能力がないのに支払能力や支払意思があることを装って注文をしているといえます。
この注文には暗黙の了解として「食べたり飲んだりし終わったらその代金を当然支払いますよ」という黙示の意思表示を備えているのですから、これが欺罔行為となります。

▲ 刑事事件コラム一覧にもどる

LINEアカウントでお得な無料相談を受ける!上記の記事でよく分からない部分を弁護士に法律相談することができます

「LINE無料相談」での実際の相談例をご紹介します

お客様の感謝の声はこちらをクリック。アトム法律事務所は1人1人のお客様を大切にしています。 横浜・川崎で刑事事件に強い弁護士をお探しなら 刑事弁護ホットライン 0120-631-276 法律相談のご予約は日本全国24時間受付無料 すぐに弁護士が警察署に向かいます。まずはお電話ください。 親身で頼りになる刑事弁護士とすぐに相談できます。