「何が違法アップロードに当たるの?」
アップロード行為が違法なものとして逮捕されるのは、多くは著作権法違反です。加えてアップロードしたデータの内容によっては、児童ポルノ禁止法違反、わいせつ物等頒布罪に当たる場合があります。
このページでは、違法に当たるアップロード行為について解説していきます。
違法アップロードを規制する法律
あなたがあるデータをアップロードしたとします。この行為が違法とされるのは、どのような法律に違反する場合でしょうか。
まず、著作権法に違反する場合です。
あなたがアップロードしたデータ(著作権法の文脈ではコンテンツといいます)について、著作権や送信可能化権を持っていない場合、アップロード行為は著作権法に違反するのです。
次に、児童ポルノ禁止法に違反する場合です。
あなたのアップロードしたデータが児童ポルノに当たる場合には、これを不特定多数の者に提供したり、公然と陳列したり、あるいはそれらのために所持したりすることは、児童ポルノ禁止法に違反します。そして、アップロードする行為は公然陳列に当たるので、違法となるのです。
そして、わいせつ物等頒布罪に当たる場合です。
あなたのアップロードしたデータがわいせつな電磁的記録に当たる場合には、これを電気通信の送信によって不特定または多数の人の記録媒体上に存在させるに至らしめることは、わいせつ物等頒布罪に違反します。そして、アップロードする行為は、電気通信の送信によって不特定または多数の人の記録媒体上に存在させるに至らしめることにあたるので、違法となるのです。
違法アップロードで逮捕される場合
違法アップロードで逮捕される場合としては、ファイル共有ソフトを利用してアップロードする場合が多いです。
というのも、警察は「P2P観測システム」というシステムを用いて、違法なアップロードが行なわれていないかをチェックしており、時期的に一斉検挙を行なっています。そして、ファイル共有ソフトを利用してアップロードをすると、このP2P観測システムに引っかかり、検挙の対象となる可能性が高くなるからです。