依頼者は60代の会社員の男性です。ある県の幹線道路を自動車で走行中、わき道へ左折する際に電動自転車に乗っていた50代の女性を巻き込み、怪我を負わせてしまいました。被害者は救急搬送され、2針縫う怪我をしました。
事故後、依頼者は被害者宅を訪れて謝罪しましたが、被害者の家族は憤慨している様子でした。後日、警察から「被害者の診断書が提出されたため、事件を検察庁に送る」との連絡を受けました。
依頼者は、会社員であると同時に建築関係の資格も保有しており、刑事罰を受けることで仕事に支障が出ることを強く懸念していました。また、被害者側と事故現場の認識に食い違いがあることや、保険会社は刑事手続きに対応できないことから、今後の対応に不安を感じ、勤務先に知られずに事件を解決したいとの思いで、当事務所の弁護士に相談されました。
依頼者の最大の希望は、勤務先に知られることなく事件を解決し、資格への影響を避けることでした。そのため、弁護士は刑事処分を可能な限り軽くすること、具体的には不起訴処分の獲得を活動の目標としました。
受任後、弁護士はまず被害感情を和らげ、円滑な示談交渉につなげるため、被害者の親族に連絡を取り、依頼者による直接の謝罪と謝罪文を渡す機会を設けることを申し入れました。被害者との示談は、不起訴処分を獲得するための重要な要素となるため、迅速な対応を心がけました。
弁護士が被害者側と謝罪日程の調整を進めていたところ、予想以上の速さで捜査が進展しました。受任から約1か月後、弁護士が検察庁に確認したところ、すでに事件は不起訴処分となっていました。
この種の交通事件では、被害者との示談交渉が処分に大きく影響しますが、本件では本格的な示談交渉が始まる前に、検察官が諸般の事情を考慮し、不起訴という判断を下しました。
結果として、依頼者に前科がつくことはなく、罰金などの刑事罰も科されませんでした。依頼者が最も懸念していた資格への影響や、勤務先に事件が発覚するリスクも回避でき、無事に事件は解決しました。
日々の不安から解放してもらうことが出来ました。

なんでもない日常を過していたある日、私は事故の加害者になりました。被害者様のことを思うとこの様な発言は控えるべきですが、「どうして」という気持ちが正直な気持ちでした。事故現場には被害者様のご子息様が駆けつけられて、抑えようのない怒りとお叱りを受けました。双方の現場検証の発言にソゴがあり、大変不安になりました。その様な状況で先生に出合い、的確な助言により、日々の不安から解放してもらうことが出来ました。先生の被害者様の気持ちを考えた上での助言は、いつも納得出来ました。そのことによる自戒の念が、私を日々の不安から解放してくれました。先生のご尽力で不起訴になりましたが、それ以上に大切なものを先生から学ぶことが出来ました。本当にありがとうございました。