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やってないのに犯人扱いされた!警察への対処法は?冤罪・無実を証明するには?

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ある日突然、警察から「話を聞きたい」と連絡が来て、やっていないのに犯人扱いされ、取り調べを受けることがあります。

警察が怖くて、早く終わらせたいという気持ちから、冤罪なのに自白してしまうケースも少なくありません。

  • 無実の証明はできる?
  • 冤罪の疑いを晴らしたい!
  • 状況を悪化させたくない・・・

このようなお悩みをお持ちの方に向けて、この記事では、あらぬ疑いをかけられた時の対処法を解説します。

家族が警察に逮捕された!

アトム法律事務所では初回接見出張サービス(1回限り・有料2万~)を実施中です。

留置場まで弁護士が出張し、逮捕された方と面会(接見)し、取り調べ対応のアドバイスをします。無実の証明、処分の軽減のためには、初動が重要です。

仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など、最短当日、対応可能な場合もございます。

まずはお見積りだけでも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

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※ 無料相談の対象は警察が介入した事件の加害者側です。警察未介入のご相談は原則有料となります。

やっていないのに警察から犯人扱いされたら?

まずは冷静に対応を

警察からの突然の電話や訪問で、「○○の件についてお話を伺いたい」と言われたとき、「私はやっていないのに、なぜ?」と思うのは当然です。

そんな状況で大切なのは、次のような冷静な対応です。

あらぬ疑いをかけられたときの対処例

  1. 感情的にならない
    丁寧に応じる。怒ったり、逃げたりすると逆効果になることも
  2. あいまいな回答をしない
    分からなければ、こたえない
  3. 警察との会話内容を記録
    メモ、ボイスレコーダーなどで記録

供述は慎重に行う必要があります。警察の取り調べでは、自分の何気ない一言が誤解を招き、不利な証拠として扱われてしまうこともあるからです。

警察に犯人扱いされる5つの原因

警察は限られた情報の中で捜査を進めるため、ときに間違った方向に進むこともあります。

これは制度上の問題でもあり、冤罪をかけられた方の責任ではありません。

無実なのに、警察から犯人扱いされてしまう原因には、以下のようなものがあります。

警察に犯人扱いされる5つの原因

  1. 目撃者の見間違い
  2. 被害者の勘違い
  3. 記憶が曖昧な人の証言をもとに捜査が進められた
  4. 似た人物との誤認
    例)防犯カメラ映像は不鮮明だが外見や服装が似ており、アリバイがなく、疑われた
  5. 真犯人が、自分の端末や車両を使って犯行に及んだ
    など

冤罪で犯人扱いされている場合、警察や検察は、あなたが犯人であることを裏付ける決定的な証拠を持っていないことが少なくありません。

そのため、外堀から少しずつ固め、最後に「自白」を引き出して、有罪に持ち込もうとする傾向があります。

とくに冤罪の場合、取り調べにどう対応するかが極めて重要になります。

あらぬ疑いをかけられた時の具体的な対処法

自分にまったく心当たりがないにもかかわらず、あらぬ疑いをかけられ、警察の取調べを受けることがあります。

この場合、「ただ正直に話せば、無実を証明できる。わかってもらえる」と考えるのは危険です。

以下の点に注意しながら、対処してください。

冤罪には黙秘が有効?知っておきたい自分の権利

犯人扱いされたときに役立つ権利(例)

  • 弁護士を呼ぶ権利
  • 黙秘権
  • 署名押印拒否権

弁護士を呼ぶ権利

無実を証明するには何が必要か、冤罪の主張を認めてもらうにはどうすればよいか悩むと思います。

まずは、目の前の取り調べを切り抜けることが必要です。そのためには、刑事事件に強い弁護士からのアドバイスが欠かせません。

留置場にいる人は、弁護士を呼ぶ権利があります。

弁護士は、当番弁護士、国選弁護士、私選弁護士の3種類です。ご自身の状況に応じて、呼ぶことができます。

当番弁護士国選弁護士私選弁護士
時期逮捕後勾留後いつでも
条件1回のみ資力50万円未満等契約が必要
費用無料無料自己負担
弁護士名簿順で選任名簿順で選任自分で選べる

なお、逮捕・勾留されていない場合は、弁護士事務所での対面相談が可能です。

刑事事件に強い弁護士を見つけて、早期に相談しましょう。

黙秘権

黙秘権とは、「話したくないことは、話さなくてもよい」という権利です。

あらぬ疑いをかけられた場合、取り調べで「黙る」のは、唯一無二の対処法です。

心当たりがない場合や、不利な供述を避けたい場合は、「弁護士に相談するまで回答は控えます」とはっきり伝えても問題ありません。

発言を悪くとられ、不利な供述調書を作成されてしまう可能性があるため、黙ることは取り調べの対処法として、非常に有効です。

署名押印拒否権

署名押印拒否権とは、供述調書への署名・押印を拒否する権利のことです。

取り調べが終わったら、自分の話した内容は「供述調書」にまとめられ、内容に間違いがなければサインをするよう求められます。

このサインを断わる権利が、署名押印拒否権です。

供述調書への署名・押印は義務ではありません。

事実と異なる供述調書が作成されてしまったら、最後の手段として、署名押印拒否権を行使してください。

このほかにも、取り調べで行使できる権利、取り調べへの対処法は沢山あります。

刑事事件に強い弁護士に相談すれば、あなたにあった対処法を教えてくれます。

取り調べでしてはいけないこと

不適切な対処(例)

  • 不安から安易に「すみません」、「誤解です」と伝える
  • 警察の誘導に乗って「そうかもしれません」と発言する
  • 事実と違う供述をしてしまう(後から訂正できない)

「すみません」「誤解です」と伝える

ケースバイケースにはなりますが、「すみません」は、「罪を認めて謝罪している」と認識されるリスクがあります。

また、「誤解です」は、事実があったこと自体は認める発言になります。
そのため、その後の受け答えしだいで流れが変わるリスクがあります。

「そうかもしれません」とあいまいな発言をする

こちらも具体的な状況によりますが、そうかもしれません」は、非常に危険な言葉です。

以下のような警察からの問いかけに、「そうかもしれない」と答えてしまった場合、有罪認定につながる供述調書が出来上がるリスクが高いです。

警察からのあぶない問いかけ(例)

  • 普通に考えれば、他人の持ち物を持ち去ったら、泥棒になるよね?
    →「そうかもしれない」と答えた場合
     「泥棒になると分かって、持ち去りました」という調書が出来上がる

  • 普通なら、そんな場所で性行為しないでしょ?
    →「そうかもしれない」と答えた場合
     「同意がないと分かっていたのに、性行為をしました」という調書が出来上がる

事実と違う供述をしてしまう

また、事実と違う内容を話してしまうことも非常に不利です。

警察から「あとから調書の内容は変えられるから、今日はひとまず、これにサインしておこう」と提案されることもありますが、絶対にやめてください。

過去の調書を、訂正することはできません。

また、仮に、新しく「やっていない」という調書を作成できたとします。しかし、裁判官の目には、「刑罰が怖くなって、あとになって、供述を変えたのだろう」と映るため、信用してもらえない可能性が高いです。

無実を証明する3つの方法

「自分はやっていない」と口でいくら言っても、それだけで警察を納得させるのは難しいです。

あらぬ疑いをかけられたとき、冤罪を晴らし無実を証明するには、記録を残すこと、無実の証拠を確保すること、そして一人で抱え込まないことが大切です。

無実の証明をする3つの方法

  1. 記録を残す
    例:取り調べ状況の記録(録音、録画など)
  2. 無実の証拠を確保する
    例:アリバイを証明できる証人を見つける
  3. 一人で抱え込まない
    例:弁護士に反論してもらう。助言をもらう

無実の証明に役立つ3つの証拠

あらぬ疑いをかけられ、あなたが「やっていない。自分は無実だ!」と主張する場合、それを裏付ける証拠が非常に重要になります。

無実の証明に役立つ証拠(例)

  1. アリバイを証明するもの
    例:防犯カメラ、レシート、交通系ICカード履歴、第三者の証言(当時一緒にいた人による証言など)
  2. 被害者との事件前後の関係性が分かるもの
    例:SNS・メール・通話記録
  3. 犯行が不可能なことを裏付ける再現
    例:弁護士作成の実況見分調書

一見些細に思える情報も、後で重要な証拠になる可能性があります。

警察の取り調べに備えて、客観的なデータ・物証・検証結果は、積極的に収集しておきましょう。

冤罪の解決事例

こちらでは、過去にアトム法律事務所が取り扱った事案のうち、あらぬ疑いをかけられ犯人扱いされた事件について、プライバシーに配慮したかたちで、一部ご紹介します。

冤罪の解決事例(1)不同意わいせつ

不同意わいせつの冤罪(不起訴)

自身が経営する治療院において、知人女性の体を触った疑いで逮捕された事案。「わいせつ行為に同意がない」という相手の証言のみを根拠に、疑いをかけられた。


弁護活動の成果

受任後、取り調べへ対応を助言。自白が有力な証拠となる事案であったことから、完全黙秘するようアドバイスした。あわせて不当な身体拘束からの釈放も実現した。

・【警察の取り調べ対応
弁護士から黙秘するようアドバイス。
警察は「黙秘するならお迎えに行く」と宣言し、逮捕を断行。その後、警察は依頼者に「弁護士の言うことを聞くから、逮捕されたんだ」と申し向け、自白を引き出そうとしてきたため、黙秘を貫くための精神面のサポートも心がけた。

・【検察の取り調べ対応
まず、勾留決定に対し、準抗告を申立て、身柄の早期釈放を実現。取り調べへの精神的なプレッシャーを軽減させた。
また、検察の取り調べ状況の録音や、黙秘の継続を助言。

示談の有無

冤罪のため、示談なし。

最終処分

不起訴(嫌疑不十分)

冤罪の解決事例(2)痴漢

痴漢の冤罪(不起訴)

電車内で臀部を触った痴漢の疑いをかけられて、警察署に任意同行された。今後の対応のために、ご家族がご相談にいらした。


弁護活動の成果

取り調べでは、持病から足が不自由であり、揺れる電車内で、誤って相手の臀部に触れてしまったことを、一貫して主張させた。

示談の有無

冤罪のため、示談なし。

最終処分

不起訴(嫌疑不十分)

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痴漢冤罪で無罪を主張したい!痴漢の否認事件は弁護士に相談

冤罪の解決事例(3)置き引き・窃盗

置き引き・窃盗の冤罪(不起訴)

バスにあった「他人の忘れ物と思われる袋」を、交番に届ける目的で、バスから持ち出した事案。

依頼者が持ち出した袋は、忘れ物ではなく、近くに所有者がいたため、窃盗を疑われた。後日、警察から書面で呼び出しがあったため、ご相談にいらした。


弁護活動の成果

交番までの時間と距離が短く、実際に何も盗んでおらず、前科も無いこと等を主張しつつ、検察官と交渉。
結果、不起訴となった。

示談の有無

冤罪のため、示談なし。

最終処分

不起訴

冤罪の解決事例(4)傷害・児童虐待

傷害・児童虐待の冤罪(不起訴)

AHT(虐待による乳幼児頭部外傷)を疑われた事案。実子が児童相談所で保護され、実親である依頼者らは取り調べを受けており、今後の流れについてご相談にいらした。


弁護活動の成果

AHTが疑われる事案では、警察の誘導質問による「不利な供述調書」が作文されやすく、最悪の場合、起訴に至る可能性がある(※ただし、近年、無罪判決が頻発)。
そのため、不利な供述調書を作文されないように、弁護士から、警察の取り調べ及び児童相談所での面接について、対応をアドバイスした。

そのかたわら、弁護士より、検察官に対して、実子の傷害が実父母によるものではないことの根拠を書面にて提出。結果、警察、児童相談所の圧迫的な事情聴取はおさまり、不送致で事件終結となった。


示談の有無

冤罪のため、示談なし。

最終処分

不送致

冤罪の解決事例(5)大麻所持

大麻所持の冤罪(不送致)

職務質問にともなう所持品検査の際、自身の荷物から、身に覚えのない大麻(リキッド)が出てきたため、警察の捜査を受けた事案。


弁護活動の成果

弁護士より、警察に対し、尿検査の結果が陰性であったこと、大麻を誰かに入れられた可能性が否定できないこと、カバンの口が広く大麻を入れようと思えば誰でも簡単に入れられること等を主張。
結果、不送致で事件終結となった。

示談の有無

示談なし。

最終処分

不送致

あらぬ疑いをかけられた時に弁護士相談するメリット

あなたが無実である場合でも、警察の取り調べを受けるだけで非常に大きなストレスになります。

そうした中で、刑事事件にくわしい弁護士に早期に相談することは、あなたの未来を守るために非常に重要です。

弁護士に依頼する主なメリット

  • 取り調べへの対応をアドバイスしてもらえる
  • ひどい取り調べに抗議してもらえる
  • 早期釈放(勾留阻止、保釈など)を目指してくれる
  • 警察・検察と交渉してもらえる
  • 冤罪を晴らす弁護をしてくれる

警察沙汰になった段階で早めに相談することで、冤罪を未然に防ぐ可能性も高まります。

犯人扱いされて不安を感じたら、弁護士にご相談を

まとめの一言

実際に「やっていないのに逮捕されてしまった」事例はいくつも存在します。

警察や検察は、防犯カメラ映像などの客観的証拠が足りない場合、自白を引き出そうと、焦って、むきになって取り調べをしてきます。

警察・検察のひどい取り調べに耐え抜くには、刑事事件に強い弁護士の支えが必要不可欠です。

早い段階で、弁護士が介入することで状況の悪化を防げることも多くあります。冤罪を晴らし、無実を証明するには、刑事事件に強い弁護士への早期相談がポイントです。

アトム法律事務所は、2008年創業以来、「犯人として疑いをかけられた方」の弁護活動に注力してきました。

アトム法律事務所は、刑事事件の解決実績が豊富な弁護士集団です。

現在、あらぬ疑いをかけられてお悩みの方は、一度、アトム法律事務所の弁護士に相談してみませんか。

アトムの弁護士の評判・依頼者の声

刑事事件に強い弁護士選びには、実際に依頼したユーザーの口コミを見ることも効果的です。アトム法律事務所が過去に解決した、刑事事件のご依頼者様からいただいた感謝のお手紙の一部を紹介しますので、ぜひ弁護士選びの参考にしてください。

適切で丁寧な対応で、期待通りの解決になりました。

ご依頼者様からの感謝のお手紙(適切で丁寧な対応で、期待通りの解決になりました。)

この度は、野根先生を始め、事務所のスタッフの方々にご尽力いただき、円滑に弁護活動を実施いただき、期待通りの解決の実現、誠にありがとうございました。当初の電話対応、ご説明、その他の都度のコミュニケーション、又、ヒアリングからの文書作成まで、本当に最高でかつ適切なタイミングでのご連絡に依頼者として感謝しております。

依頼者の気持に寄り添う姿勢ををみて信頼することが出来ました。

ご依頼者様からの感謝のお手紙(依頼者の気持に寄り添う姿勢ををみて信頼することが出来ました。)

巻き込まれたとはいえ、犯人扱いをされて親としてはどうしてよいか分からずにおりました時に、24時間対応で即ご相談にのっていただきました事私共を、○○様と呼んで下さった事、大変有難かったです。不安とみじめな気持ちを味わっておりましたので、依頼者の気持ちに添って下さろうとする姿勢に、お任せしたいと思いました。先生も親身になって下さり、どんな細かいお願いも可能な限りきいて頂けました事、詳しく経過報告して下さいました事心より感謝致します。今回は不起訴となり、先生のご尽力に心より感謝致します。

アトムの弁護士相談:24時間予約受付中

「やっていないのに、なぜ自分が犯人扱いを…」

理不尽な状況に対する怒りや不安は、当然のものです。しかし、そんなときこそ冷静になり、正しい対処を取ることが差し迫った問題を防ぐカギとなります。

身に覚えのない冤罪については「あなたが悪いのではない」ということを忘れないでください。

早めに弁護士に相談することで、自分の無実を主張し、冤罪から身を守ることができます。

「こんなことで相談していいの?」と思わず、まずは一度、刑事事件に強いアトム法律事務所までご相談ください。

アトム法律事務所では現在、弁護士相談のご予約を24時間受付中です。早朝、深夜、土日祝日でも、予約窓口を開設しています。

また、警察沙汰になった刑事事件では、初回30分無料でご相談が可能です。

  • 夫が警察に逮捕された
  • 自身が警察に呼び出され、取り調べをうけることになった
    など

くわしくは、オペレーターまでおたずねください。

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岡野武志弁護士

監修者

アトム法律事務所
代表弁護士 岡野武志

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高校卒業後、日米でのフリーター生活を経て、旧司法試験(旧61期)に合格し、アトム法律事務所を創業。弁護士法人を全国展開、法人グループとしてIT企業を創業・経営を行う。
現在は「刑事事件」「交通事故」「事故慰謝料」などの弁護活動を行う傍ら、社会派YouTuberとしてニュースやトピックを弁護士視点で配信している。

保有資格

士業:弁護士(第二東京弁護士会所属:登録番号37890)、税理士

学位:Master of Law(LL.M. Programs)修了