依頼者は20代の会社員の男性です。勤務先の先輩に誘われ、1件10万円の報酬で特殊詐欺(オレオレ詐欺)の「受け子」を始めました。被害者宅に電話をかける「かけ子」役と共謀し、弁護士を装って被害者から現金を受け取るという役割を担っていました。警察が会社の寮に現れ、詐欺の容疑で逮捕されました。逮捕の連絡を受けたご両親が、詳しい状況が分からずどうすればよいか分からないと不安に思い、当事務所にご相談、即日依頼されることになりました。
ご依頼後、弁護士はすぐに警察署へ接見に向かい、ご本人から詳しく事情を聴きました。本人は「受け子」として4件の詐欺事件に関与し、被害総額は1050万円にのぼることを認めました。弁護活動の方針として、起訴された事件の被害者全員との示談成立を目指すこととしました。被害額が高額であったため交渉は難航も予想されましたが、弁護士が粘り強く交渉を重ねました。その結果、被害者4名全員とそれぞれ50万円で示談が成立し、同時に「寛大な処分を求める」という宥恕文言付きの示談書を取り交わすことに成功しました。また、ご家族との面会ができない接見等禁止決定に対し、一部解除を申し立て、ご両親との面会が認められるよう尽力しました。
弁護活動の結果、起訴後には保釈が認められ、身体拘束から解放されました。裁判では、検察官から懲役4年が求刑されました。しかし、被害者4名全員との示談が成立し、宥恕(加害者を許し、寛大な処分を求めること)を得られていたこと、本人が深く反省していることなどを弁護士が強く主張しました。その結果、判決では懲役3年、執行猶予5年が言い渡され、実刑を回避することができました。被害額が1000万円を超える特殊詐欺の受け子事案で執行猶予を獲得できたことは、重要な成果といえます。
息子に何回も会ってくれ、複数の示談を全て締結してくれました。

この度は、息子の事件でたいへんお世話になりました。突然の事でものすごく動揺し、何が息子に起きたのか、しばらくわからず、そんな中で電話をさせていただきました。それからは、先生からの連絡、助言などに助けていただき、とても心強く思う日々でした。息子にも、何回も会いに行っていただき、息子自身もたいへん心強かったようです。調べが進むにつれて、4件も、事件にかかわっていたとわかり、たいへんショックを受けましたが、先生がすべて示談の手続きをしていただき、厳しい中、執行猶予の判決を受ける事ができました。本当にありがとうございました。