依頼者は60代の自営業の男性。ある路線の電車内にて、女性の臀部を着衣の上から触ったとして、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反の容疑で逮捕されました。逮捕の連絡を受けたご家族から、当事務所にご相談がありました。依頼者は過去にも同種の行為で複数回の前歴があり、今回は飲酒後の犯行でした。ご家族は、経営する店舗への影響を懸念し、早期の身柄解放と示談交渉を強く希望されていました。
依頼者には同種前歴が多数あり、検察官からは「示談がなければ確実に公判請求する。それなりの金額で示談しても罰金と公判請求を迷うところ」との厳しい見通しが示されていました。公判請求を回避し、略式罰金で事件を終結させることが弁護活動の最大の目標となりました。依頼者は逮捕後、勾留請求されることなく釈放されましたが、前歴の多さから起訴される可能性が非常に高い事案でした。そのため、弁護士は速やかに被害者との示談交渉に着手しました。
弁護士の交渉の結果、被害者との間で示談金50万円での示談が成立しました。被害者からは宥恕(許し)の意思が示された嘆願書も得ることができました。この示談成立と嘆願書を検察官に提出した結果、正式な裁判(公判請求)は回避され、略式起訴による罰金50万円の処分で事件は終結しました。同種前歴が多数ある中、公判請求を回避できたことは、依頼者にとって大きな利益となり、社会生活への影響を最小限に抑えることができました。
本日罰金を納付するに至り、胸をなでおろしております。

前略この度はお力添えを頂き誠にありがとうございました。お陰様で本日罰金を納付するに至りました。最も、私といたしましては、百日間の留置を受けた方が、本人の為ににはなるのではないか、と思うところではございますが…。とはいえ、商売のことを考えますと胸をなでおろしております。万が一のことを考え太田先生の御名刺をいつも財布に入れておりました。今回、それが役立つ事態になってしまったことは、非常に残念としか言いようがありませんが、安心しておまかせをすることができ、私にとっては幸いでございました。寒さも厳しくなってきております。くれぐれも御自愛下さいませ。はなはだ簡単で失礼ではございますが、まずは御礼申し上げます。