依頼者は30代の会社員の男性です。通勤のため電車に乗車中、降車する際に、近くにいた女性の臀部を衣服の上から触ってしまいました。周囲の乗客に取り押さえられ、駆け付けた警察官によってその場で現行犯逮捕されました。警察署で取り調べを受けた後、翌日、身元引受人となった父親とともに釈放されましたが、スマートフォンは押収されたままでした。相談に来られたのは依頼者のご両親で、その後、依頼者本人も来所されました。逮捕されたことで事の重大さを認識し、被害者への謝罪と示談を強く希望されており、弁護を依頼されました。依頼者に前科前歴はありませんでした。
ご依頼後、弁護士は速やかに示談交渉に着手しました。当初、本件は迷惑防止条例違反の痴漢として捜査が進められていましたが、検察庁に事件が送られた後、罪名がより重い「不同意わいせつ罪」に変更されたとの連絡が検察官からありました。法改正の影響で、従来の痴漢が悪質なものとして不同意わいせつ罪で立件されるケースが増えています。弁護士は、依頼者の深い反省の意を被害者側に伝え、粘り強く交渉を続けました。幸いにも、担当検察官が、被害者が裁判で証言する負担を考慮し、被害者の保護者に対して示談に応じるよう働きかけてくれたことも、交渉を後押ししました。
弁護活動の結果、示談金50万円で被害者との示談が成立し、加害者を許すという宥恕文言付きの示談書を取り交わしていただくことができました。ご依頼から約1ヶ月半後のことでした。この示談成立と、依頼者に前科前歴がなかったことなどが総合的に考慮され、検察官は本件を不起訴処分としました。これにより、依頼者は刑事裁判を回避し、前科が付くことなく事件を解決できました。現行犯逮捕されるという重大な事態でしたが、釈放後すぐに弁護士に依頼し、迅速に示談が成立したことが、不起訴処分の獲得につながった事例です。
真摯な弁護活動に感謝しています。

この度、私が起こした卑劣で身勝手極まりない事件の弁護を真摯にして頂き、大変に感謝しています。事件の際逮捕され、留置所に入られた時は、もうこのまま刑務所へ入るんだなと思っていましたが、川崎先生の迅速な行動により、被害者の方と示談が成立し、検察において不起訴処分となった事、本当に助けて頂いたと感じております。被害者の方が泣きながら、私の顔を見ていた事が頭から離れず、一生消える事のない深い心の傷を負わせてしまったのだと今は本当に反省しています。私が言える立場ではありませんが、被害者の方が、依然と変わらない生活を送ることが出来ますことを願います。また、家族や職場へも迷惑を掛けた事も忘れず、今後は真っ当な人間として、真面目に生きていきます。もう二度と再犯はしません。再度お会いする事が無い事を誓います。本当にこの度はありがとうございました。