示談しないデメリット

「交通事故の加害者になってしまったが、示談しないとどんな問題があるのか知りたい。」
「示談しないデメリットとは？」

交通事故の加害者が示談をしないとどんなデメリットがあるのか知りたいという方へ。
このページでは「交通事故の加害者が被害者と示談をしないことで生じるデメリット」について解説しています。

示談交渉に強い弁護士事務所に相談して、早期解決しましょう。

交通事故の加害者が示談しないと、その後どうなってしまうのか。

交通事故の加害者になってしまったのですが、相手と示談をしないとどうなりますか？

民事責任が精算できない不利益が生じます。また刑事責任においても、示談が成立していない場合と比べて重く処罰される可能性があります。

交通事故の解決において、示談は非常に重要です。

示談が成立すれば、民事責任（＝損害賠償責任）が清算され、賠償金を支払う義務が消滅するからです。また、被害者に対して真摯に対応しているということで、刑事責任についても、示談が成立していない場合と比べて、軽く処罰されることになります。

示談をしないと、このような示談の成立によって受けることができるメリットを享受できません。お金に余裕がない場合でも、何とか工面をして示談の話し合いを進めたほうがよいでしょう。

	示談しない	示談する
民事責任	継続する →　支払い義務	清算される →　支払い済み
刑事責任	厳罰になる →　重い処罰	軽くなる →　軽い処罰

示談しないと民事と刑事の責任が重くなるということですが、具体的にはどういう意味ですか？

裁判のリスクが高まるということです。また、裁判で負ければ、強制執行や刑務所行きの可能性が高まります。

示談をしないと、加害者は被害者に対して引き続き損害賠償責任を負い続けることになります。損害賠償債権をもつ被害者としては、何とかして賠償金を回収するために、民事裁判を起こすことを検討するでしょう。

民事裁判を起こされたら、それに対応しないと、欠席裁判として全面敗訴の判決を受けることになります。一方で、裁判にきちんと対応するためには、高額の弁護士費用や時間がかかります。

これらのコストや手間・時間を考えると、損害賠償責任を負うことに争いがない部分については、話し合いで示談を成立させ、示談金の支払いによって解決した方がスピーディーかつ円満です。

また、被害者と示談しないと、示談が成立した場合と比べて、刑事手続きで加害者側に不利な処分を受ける可能性が高まります。示談が成立すれば不起訴だったのに、示談しなかったことで略式罰金になったり、起訴され刑事裁判になることもあるのです。

示談をしないと、免許の点数も不利な影響を受けるのでしょうか？

免許の点数に関しては、行政処分になるので、示談してもしなくても一緒の結果になります。

免許の点数に関しては、示談の有無がその結果に影響を与えることはありません。示談してもしなくても、免停の場合は免停になり、免取りの場合は免取りになる、ということです。

免許の点数は、示談の有無に関係なく、所定の決まりにもとづいて一律に計算されるということですね。