「ワンクリック詐欺で捕まってしまった。」
「本当はしていないのに詐欺容疑をかけられた。」
ワンクリック詐欺で捕まってしまったり、冤罪で容疑をかけられたりしてお悩みの方へ。ワンクリック詐欺とは、インターネットサイトやメールに記載されているURLをクリックすると多額の料金の支払を求められる詐欺のことを言います。
詐欺事件に強い弁護士に相談して、事件をスピーディーに解決しましょう。
1 ワンクリック詐欺とは
ワンクリック詐欺とは、インターネットサイトや、勝手に送られてきた電子メールに記載されているURLなどをクリックすると、一方的に契約したことにされて多額の料金の支払を求められるといった詐欺の類型を言います。具体的には、パソコンや携帯電話、スマートフォンなどでインターネットに接続し、サイトを閲覧中に年齢認証を求められるなどしてクリックしたところ、一方的に会員登録となり、高額な料金を請求されるといったケースなどがあります。
契約は、双方の合意がなければ成立しないので、このように一方的に契約が成立することはありません。そこで、契約が成立していないにも関わらず、相手が知らないことに乗じて料金の請求をするという行為が詐欺にあたることになります。
ワンクリック詐欺の容疑で逮捕され、刑事裁判にかけられて有罪の判決が下された場合は、刑法の詐欺罪に当たるとして、10年以下の懲役に処せられる可能性があります(刑法246条1項)。
ワンクリック詐欺は、一般的に複数人で構成された詐欺グループで行われることが多いことから、一度ワンクリック詐欺の容疑をかけられ逮捕されると、ほかにも共犯者がいるのではないか、といった事情を疑われ、逮捕後の勾留期間が長引く可能性が高いと言えます。また、共犯者の存在を前提に、口裏合わせをするのではないかと疑われて、勾留中に弁護士以外との面会を認めないという「接見禁止」という処分が付せられる可能性もあります。
こうした長期間の身柄拘束や、家族とも面会が許されない状況は、実際にワンクリック詐欺を行ったかどうかにかかわらず、犯罪の容疑をかけられ、逮捕された被疑者にとっては精神的にも酷です。そこで、連日の取調べに対して、捜査官の言うがまま無実の容疑を認めてしまったり、仮にワンクリック詐欺をしてしまっていたとしても、自分が言った以上の容疑を認めてしまう危険性もあるのです。
でも、ご安心ください。弁護士がついていれば、こうした状況をすこしでも改善するように活動することができます。具体的には、接見禁止の処分が付されていても弁護士なら面会できるため、逮捕・勾留された被疑者から直接言い分を聞いたり、取調べの際のアドバイスをすることができます。また、もし本当にワンクリック詐欺をしていたのだとしても、捜査機関側から被害者の方の情報を聞き、逮捕・勾留されている被疑者に代わって謝罪の意思を伝え、被害を賠償するといったような活動をすることができます。これにより、もし被害者の方から許しの意向を示してもらうことができれば、裁判においても非常に有利な事情となると考えられます。
ワンクリック詐欺の容疑をかけられた場合、ご家族や友人がワンクリック詐欺の容疑で逮捕されたような場合は、まずは刑事事件を取り扱った実績が豊富で、信頼できる弁護士に依頼することをお勧めします。
2 ワンクリック詐欺・ネット詐欺のニュース
ワンクリック詐欺などネット詐欺の容疑で逮捕されると、10年以下の懲役に処せられる可能性があります。以下では、ワンクリック詐欺やネット詐欺に関して最近話題になったニュースをご紹介します(2012年9月現在)。
報道時期 | 事件概要 | その他の事情 |
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2012年9月 | ネットセキュリティ会社シマンテック日本法人の調査によると、日本における1年間のネット犯罪被害者は920万人、被害総額は約349億1800万円。ウイルス感染、詐欺サイトやハッキング被害、クレジットカード情報窃盗など。 | ‐ |
2012年 | ネットゲームのキャラクターを売ると持ちかけ、現金を騙し取った詐欺の容疑で、川西市の男性を逮捕。 | 他にも数件の余罪あり。 |
2012年9月 | 大手インターネットサイトYahooに酷似したフィッシングサイトを構築し、利用者にクレジットカード番号を入力させてカード情報を騙し取り、カードから約2万円分を電子マネーに移したという割賦販売法違反と電子計算機使用詐欺の容疑で、東京都在住の男性を逮捕。 | 男性は電子マネーを現金に換金。別の男性に頼まれて、電子マネーで印紙を買っただけだと容疑を否認。 |
2012年9月 | みずほ銀行を騙った「新しいセキュリティシステムを導入したので大至急お客様情報の更新手続きをしてほしい」などのメール上の偽サイトにアクセスすると、偽のログインページが表示され、顧客情報を得ようとするフィッシングサイトが登場。 | フィッシング対策協議会では、今後同様のサイトが増加する可能性を指摘。 |
2012年8月 | 徳島県では、インターネットサイトを開いただけで料金を請求される「ワンクリック詐欺」の相談が2年で倍増。 | ‐ |
2012年5月 | 大手検索サイト「yahoo」に酷似したフィッシングサイトを開設して、他人のクレジットカード情報を入手したという、割賦販売法違反の容疑で、埼玉県など首都圏在住の男性3人を逮捕。 | サイトの利用者にクレジットカード情報を入力させる仕組み。3人の内1人は容疑を否認。 |
2017年10月 | アダルト動画サイトの退会料名目でアマゾンのギフト券を15万円分だまし取ったとして、男6人が逮捕された事件。 | 男らが運営するアダルト動画サイトの閲覧者に画面を何度かクリックさせ、有料会員登録されたと信じ込ませて退会料金を請求する「クリック詐欺」の手口で、被害額は計約6億2200万円とみられる。 |
3 ワンクリック詐欺の被害者対応・示談交渉ならアトム法律事務所
ワンクリック詐欺の容疑で警察に逮捕された、身内がネット詐欺の容疑をかけられたご家族の方などは、とっさの対応にお困りになる方も多いと思います。
そのような時は、まずは信頼できる弁護士にご相談ください。
アトム法律事務所では、ワンクリック詐欺事件で逮捕された方や、そのご家族、ご友人からの緊急の相談に対応できるよう、24時間体制でお電話をお待ちしております。携帯電話からも無料でつながるフリーダイヤルですので、固定電話がない方や外出中の方も、まずアトム法律事務所にお電話をおかけ下さい。
弁護士費用の詳細については『刑事事件の弁護士費用』をご確認ください。