詐欺を弁護士に依頼するメリットは何ですか?
詐欺をしてしまった人が、詐欺事件の解決を弁護士に依頼すれば、次のようなメリットを受けることができます。
刑罰が軽くなる可能性が高まる。
詐欺事件を弁護士に依頼することで、刑事処罰が軽くなる可能性が高まります。弁護士がつけば、被害者との示談交渉などがスムーズに進み、加害者側に有利な証拠が集まりやすいからです。被害者との示談が成立することで、本来であれば刑務所行きの事件が執行猶予で終わることも多いです。
早く釈放される可能性が高まる。
また、弁護士が活動に着手することで、留置場から釈放される可能性が高まります。たとえば、事件が起訴された後は保釈の請求が可能ですが、通常、保釈請求を行うのは弁護士です。刑事事件に精通した弁護士であれば、スムーズに保釈の申請を進め、保釈が許可された後は、直ちに裁判所に出向いて保釈金を納付し、釈放を実現することができます。
その後の社会復帰がスムーズになる。
さらに、弁護士が弁護活動の過程でご依頼者と関係者の利害を調整することで、その後の社会復帰がスムーズになるケースも多いです。たとえば、裁判の情状証人を会社の社長さんにお願いしたことがきっかけで再就職が決まるケースもあります。今までの暮らしを取り戻す活動も、刑事弁護士の弁護活動の一環です。
詐欺で示談をするメリットは?
賠償責任を免れる。
詐欺事件で示談を締結すれば、示談金さえ支払えば、それ以上の賠償責任を負わないので安心です。しかも、示談書を作成した場合は、後日あらためて民事裁判を起こされるリスクもないので、安心して今までどおりの暮らしを取り戻すことができます。
刑事処罰が軽くなる。
また、詐欺事件で示談が成立した事実は、その後の刑事手続きにおいて、加害者側に有利に考慮されます。その結果、刑務所行き相当の事件が執行猶予になったり、刑事裁判相当の事件が不起訴になったりするケースもあります。示談により刑事処罰が軽くなるというのは、加害者側にとっては大きなメリットです。
詐欺で不起訴になるメリットは?
前科がつかずに社会復帰できる。
詐欺事件が不起訴で終了すれば、ご相談者に前科がつくことは絶対にありません。前科とは、過去に有罪判決を受けた事実をいうからです。前科がつかなければ、その後の社会復帰がスムーズです。結婚や就職で支障をきたすこともありません。
刑事裁判を受ける必要がありません。
詐欺事件が不起訴で終了すれば、裁判所の公開法廷で行われる刑事裁判を受ける必要はありません。刑事裁判を受けなければ、傍聴などからプライバシーを保護できるので安心です。傍聴人が趣味で作成するブログなどに載せられる心配もありません。