依頼者は30代の会社員の男性です。スーパーの駐車場から自動車で出ようとした際、歩道上で自転車と接触しました。しかし、接触したことに気が付かず走行を続けたところ、目撃者に呼び止められて現場に戻りました。現場に戻った時には既に警察への通報がなされていました。後日、実況見分が行われ、警察から取り調べを受けました。依頼者は今後の社会生活に及ぼす影響を懸念して、当事務所へ相談に来られました。
本件は、被害者の方のお怪我は軽傷でしたが、目撃証言等により救護義務違反(ひき逃げ)の疑いがかけられており、被害者様のご家族からも厳しい処罰感情が示されている状況でした。弁護士は、このような状況下で無理に個別の示談交渉を行うことは、かえって被害者様の精神的負担や混乱を招くと判断しました。そこで、民事賠償はプロである保険会社に任せ、弁護士は検察官に対する法的な主張に注力する方針をとりました。 具体的には、客観的な証拠関係に基づき、ひき逃げの事実(故意や認識)は認められないとする詳細な意見書を提出し、冷静かつ適正な法的判断を求めました。
検察官は、弁護士が提出した意見書の内容を慎重に検討しました。 その結果、過失運転致傷については、保険会社による対応が進んでいること等を考慮して起訴猶予とし、道路交通法違反(ひき逃げ)については、弁護側の主張通り犯罪の成立を認める証拠が不十分である(嫌疑不十分)として、いずれも不起訴処分としました。厳しいご指摘もある事案でしたが、客観的な事実に基づき法的な正当性を主張したことで、刑事裁判になることなく手続きは終了しました。
卓越した分析力と的確なアドバイスに敬服しました。

アトム法律事務所、そして先生と巡り会えたのはまったくの偶然によるものでした。思いがけない不運の積み重ねにより、ある日突然人身事故の加害者となってしまい、さらに不幸は続くもので、不利な目撃情況や捜査当局の適当かつ理不尽な対応により、あらぬ救護義務違反の嫌疑もかけられてしまいまいした。最初は簡単な相談程度に先生を訪ねましたが、その卓越した分析力と的確なアドバイスに敬服し、後悔をしないためにも弁護依頼をさせていただきました。以降は常に的確なフォローをいただき、きっちりと不起訴処分をもたらしてくれました。相談の際、先生が口にしていた「真実はきちんと天で見られている」という言葉がまさに具体化したものと感じています。弁護を依頼した判断は賢明であったと心より思います。本当にありがとうございました。