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痴漢で逃走すると逮捕される?刑罰は重くなる?

痴漢をして逃走すると、逮捕の可能性が高まります。しかし、早い段階で弁護士に相談し被害者対応や警察対応をしてもらうことで、その不利な状況を変えていくことができます。逃走は刑を重くすることにもつながるため、少しでも早めにケアしておくことが望ましいです。

痴漢事件の解決は、被害者対応をいかに早く適切に行うかが鍵を握ります。逃走したからどうやっても挽回できないと諦めるのではなく、まずは弁護士に相談してとれる対策を検討してみてください。この記事では、痴漢をして逃走してしまった方に向けて、事後対応についてまとめています。是非、参考にしてください。

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痴漢で逃走すると逮捕される可能性があがる

痴漢での逃走は逮捕・勾留の可能性が高まる

痴漢をして、その後に逃走をすれば逮捕される可能性が高まります。身体拘束をする必要性が高まるため、捜査機関としては逮捕の必要がでてくるからです。そして、逃走は逮捕された後にもマイナスに働きます。つまり、逮捕に続き、勾留される可能性も高まるのです。痴漢をして逃走する犯人を在宅捜査にしたのでは、取調べで呼び出しても応じないことが予想されます。それでは捜査ができないため、勾留の必要性が増すのです。

勾留を決めるのは裁判官です。裁判官も、犯行後の対応から「逃亡のおそれあり」と認めれば勾留したほうがよいという結論をだします。こうなると、勾留を解くために弁護士が釈放を求めても、その主張が通りにくくなるでしょう。

痴漢で逃走すると保釈も認められなくなる?

検察官が痴漢の被疑者を起訴した場合、被疑者は被告人に立場が変わります。そして、起訴後は刑事裁判に向けた準備をしていくこととなります。起訴されると、保釈という手続で釈放を求められますが、保釈の際にも逃亡のおそれは判断材料の一つです。

犯行後の逃走は保釈が認められにくい方向に働きます。起訴後(第一回公判の前まで)の保釈の判断は、事件を審理する裁判所の裁判官とは別の裁判官が行います。犯行後の状況も含めて保釈を検討するため、逃走が不利な事情として把握されてしまうでしょう。保釈を少しでも認められやすくするためには、保釈後の監督環境をしっかり整えておく必要があります。

痴漢冤罪の場合の正しい立ち去り方|逃走はNG

もし、その痴漢が冤罪であった場合はどうでしょうか。自分は悪くないので、その場を立ち去ろうと考える人もいるでしょう。しかし、「逃走した」と解釈されると、罪を逃れるために逃げたのだと誤解され、逮捕の可能性を高めてしまいます。そこで、自分が冤罪だと主張するためには、「逃走するわけではない」ということを示すために、自分の連絡先や名刺を被害者に渡し、いつでも連絡がとれることを示してその場を立ち去ることが望ましいです。

こうすることで、罪を逃れるために逃げたわけではないということが示せます。後日、警察から「逃走」を疑われても、それを否定することができるのです。特に、電車内や駅構内での痴漢の場合、冤罪だとしても駅員室に連れて行かれるとそのまま逮捕される可能性があるため、いったんその場を立ち去る必要があります。冷静に行動することを心がけ、焦って反対に疑いが深まらないように気を付けましょう。

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痴漢で逃走すると刑罰は重くなる?その理由は?

痴漢で逃走すると刑罰は重くなる?

痴漢で逃走したという事情は、「反省していない」「被害者への配慮に欠けた身勝手な行為」だと理解され、重い処分になる可能性があります。罰金30万円で済むところが、罰金50万円になったり、公訴提起されるという可能性も否定できません。

特に、痴漢という犯罪は、被害者に大きな精神的苦痛を与えたり性的羞恥心を害するものです。被害者への適切な対応をするどころか、逃走することは犯罪の悪質性を高めることになるため、刑を重くすることにつながります。逃走という行為は被疑者の内面を表すものであり、反省せず罪を逃れようとする犯人には厳しい刑罰が検討されます。

逃走しても被害者対応は誠実に|示談の重要性

痴漢をして逃走してしまったという場合、できるだけ早く被害者と示談をして解決を図ることが大切です。逃走した手前、より被害者に謝罪がしにくくなることは避けられません。しかし、痴漢は被害者対応こそがすべてといっても過言ではないほど、刑事処分に大きく影響します。

被害者に謝罪をするとき、逃走したことをなかったことにするのではなく、正直に心境を説明することが大切です。逃走したことに触れずに示談を進めるのは被害者にとって感情が慰謝されない可能性があります。示談交渉を前に進めるためにもっとも大切なことは、被害者の感情を理解し、本心で謝罪を行うことです。

痴漢で不起訴を目指すには|前科を回避する方法

起訴・不起訴の判断は、検察官が行います。起訴されるとその後は刑事裁判を受ける流れです。有罪判決が言い渡されて、それが確定すれば前科がつきます。検察官の処分が不起訴であれば、前科を付けずに事件を終了させることが可能です。つまり、痴漢事件で不起訴処分を目指すことは、今後の社会生活を送るうえで不利益を最小化するという意味で重要だといえます。

痴漢事件で不起訴を目指すためには、被害者に対していかに誠実な対応をするかが鍵になります。事件から時間が経てば経つほど、謝罪や示談交渉の難易度があがるため、事件の後はできるかぎり早く弁護士に対応を依頼することが望ましいです。

痴漢で逃走してしまったらすぐ弁護士に相談を

「逃走」は不利に働く|挽回する方法は?

痴漢事件を起こして逃走すると、それは刑事処分に不利に働きます。犯罪事実を認める場合には、まず被疑者本人が反省し、謝罪の意思をもっていることが刑を軽くするための最低限の条件となるでしょう。その上で、迅速かつ適切な方法で被害者への慰謝料の支払いを行い、被害者から宥恕(「許す」という意味)を得ることができれば、不利な状況を挽回することができます。

逃走したという事実をなかったことにすることはできません。しかし、その後の対応として、すぐに弁護士に相談し、被害者対応や警察対応を適切に行うことができれば、逃走したことによるマイナスの影響を小さくすることができます。「逃走したからもうダメだ」と諦めるのではなく、挽回したいと思ったときには、ただちに弁護士にご相談ください。

痴漢の被害者対応は弁護士にまかせる

被疑者対応は自分で行うことは被害者の感情を逆なでしたり、不快感を増幅させる恐れがあります。通常、被害者は犯人と顔を合わせたり接触することを避けたいと考えるものです。被害者は、事件当時の恐怖感や不快感がよみがえり、ひどい場合にはトラウマになっている方もおられます。「謝罪がしたい」「示談金を払いたい」という態度は被疑者の一方的な都合を表しており、示談決裂の原因になりかねません。

弁護士であれば、第三者的な立場で被害者と話をすることができます。弁護士は高度な倫理意識を求められる職業ですので、一方に偏った味方ではなく、被害者の心情や被害感情慰謝のために必要なことを検討することができます。被害者への配慮をという意味で、示談交渉は弁護士に任せていただくことが望ましいです。

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痴漢事件で不安がある方はアトムの弁護士に相談を

痴漢事件を起こし、この先逮捕されてしまうのか、逃走したことがどう影響してくるかが不安だという方は、まずアトム法律事務所までお問合せください。アトム法律事務所は、事務所開設当初から一貫して刑事事件に力を入れています。刑事事件に関する様々なお問い合わせに対応してきましたが、中でも痴漢事件のご相談は群を抜いて多い犯罪類型です。

逃走という事実があったにしても、早めにご相談されることで不利な状況を挽回し、不起訴を獲得できるケースもあります。また、罰金刑で済み、公開の法廷で裁判を受けずに事件を終了させるという結果もありえます。痴漢事件でお悩みの方は、痴漢対応の実績豊富なアトム法律事務所まで、ご相談ください。電話でのご予約は早朝・深夜・休日でも行っています。

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アトム法律事務所 所属弁護士