依頼者は40代の会社役員の男性です。自動車を運転中、都内の道路で対向してきた自転車と接触しました。被害者は30代の男性で、全治2週間ほどの怪我を負われました。依頼者は、被害者が転倒していなかったため、その場を離れてしまいました(ひき逃げ)。その後、在宅事件として警察の捜査を受けました。当初は別の弁護士に依頼していましたが、意思疎通がうまくいかないとの理由で、セカンドオピニオンとして当事務所へ相談され、正式に依頼を引き継ぐことになりました。
依頼者は運転免許を失うことを最も恐れており、「免許さえ守れれば罰金は仕方ない」という意向でした。そのため、弁護方針として、ひき逃げ(救護義務違反)については故意を否認し、過失運転致傷については被害者との示談成立を目指しました。しかし、被害者とは初回以降連絡がつかなくなり、交渉は難航。保険会社も連絡が取れない状況で、最終的に示談は成立しませんでした。そこで弁護士は、検察官に対し、免許の維持を求める依頼者の状況を詳述した不起訴意見書を提出し、寛大な処分を求めました。
示談不成立ではありましたが、弁護活動の結果、検察官はひき逃げ(救護義務違反)については不起訴処分とし、過失運転致傷についてのみ略式起訴(罰金10万円)としました。ひき逃げが不起訴となったことで、依頼者が最も心配していた運転免許の取り消しを回避することができました。免許の点数も想定より低く抑えられ、依頼者は職務への影響を最小限に留めることができました。結果として、依頼者の最大の要望であった免許の維持を実現した事例です。
前任の弁護士よりも動きが非常に早く、検察への出頭も同行して頂き大変心強かったです。

この度は出口先生、事務所の皆様、大変お世話になりました。今回の事故の件では最初は他の法律事務所の先生に依頼していたのですが、その先生とのやりとりに不安を抱えていたので他の法律事務所のお話も聞いた方がいいのかなと思ったのがお願いするきっかけでした。私は人身事故の加害者なので被害者の方と示談はもちろんの事、まずはなんとか連絡をつけたかった(前任の先生は動いてくれなかった)のですぐに動いて頂いたのも非常に心強かったです。残念ながら被害者の方と示談する事はできませんでしたが、その努力をして頂いた事は大変感謝しています。私が検察へ出頭する時も一人では不安なので同行して頂いた事も非常に助かりました。今回の事故の事を胸に刻み今後二度とこの様な事を起こさない様、安全運転に心掛けていきます。長い間お付き合い頂き本当に有難う御座いました。