「痴漢事件の加害者として警察で事情聴取を受けた」
「家族が痴漢で捕まってしまった」
このような状況になってしまったとき、まずすべきことは弁護士への相談です。
痴漢事件の弁護士相談は、一般的に30分~1時間程度で5,000円~10,000円ほどが相場ですが、事務所によっては無料相談を実施していることもあります。痴漢事件を起こしてしまった場合、できる限り早く弁護士へ相談することが今後の刑事処分の結果を左右しますので、弁護士への無料相談があればぜひ活用しましょう。
この記事では、痴漢事件の弁護士相談を受ける際のポイントをまとめています。痴漢で捜査を受けている方やその家族の方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。迷ったらこの記事のとおり実践されることをおすすめします。
※ 無料相談の対象は警察が介入した事件の加害者側です。警察未介入のご相談は原則有料となります。
目次
痴漢事件の弁護士相談はまず電話から
痴漢事件の法律相談はどこに問い合わせをすればよいのでしょうか。法律相談の窓口や痴漢に強い弁護士の選び方について、解説していきます。これから弁護士に相談したいと思っている方は、是非参考にしてみてください。
痴漢に強い弁護士(法律相談窓口)をどう探すか
痴漢に強い弁護士を探すということは、刑事事件に精通した弁護士を探すということです。弁護士事務所ホームページの「取り扱い内容」に刑事事件があったとしても、刑事事件はほとんどやっていなということもあります。痴漢事件をめぐる刑事実務は10年前と比べても大きく変わってきています。そのため、日々刑事弁護業務を行い知識をアップデートし続けている弁護士に相談をすべきです。
痴漢に強い弁護士を探すためには、刑事事件の解決実績を確認するのが有効です。また、インターネットで「刑事事件 弁護士」「痴漢 弁護士」と検索し、上位に表示された法律事務所は、痴漢などの刑事事件に注力している弁護士事務所だといえます。
通常、痴漢事件の法律相談は、電話での受付のあと法律事務所で弁護士と会って話をする流れになります。電話相談、メール相談、LINE相談、対面相談、どのような形で相談を受けることができるかは、法律事務所によっても異なりますので、一度問い合わせてみましょう。アトム法律事務所は、刑事事件に詳しい弁護士が多く在籍しており、警察介入後の事件であれば、無料相談を実施しています。
痴漢事件の法律相談で弁護士の人柄や相性もチェック
弁護士と依頼者との関係で最も重要なのはお互いの信頼関係です。弁護士から見れば当たり前でそれほど重要ではないことであっても、依頼者にとっては大きな心配事だということもあります。刑事事件という不安な状況の中で、不明な点や不安をすぐに聞いてもらえる弁護士に依頼することは、心の安定につながります。
また、痴漢事件での弁護活動では被害者との示談が重要です。被害者感情に寄り添いつつ適切に示談を成立させるためには、弁護士の経験だけでなく、人柄、交渉力も重要になってきます。
まずは対面での法律相談を活用し、説明が丁寧で誠実か、信頼ができそうか、などご自身との相性も含めてご確認ください。年季が入ったベテラン弁護士よりも、若手だけど熱意があって親身になってくれる弁護士の方が良かったといったケースも少なくありません。
痴漢事件に迅速な対応ができる弁護士|対応地域も要確認
刑事事件の弁護士を選ぶ上では、土日の活動の有無や対応の早さ、事務所の場所も重要になってきます。
特に逮捕されている痴漢事件では手続きの時間制限もあるため、迅速に対応してくれることは弁護士の必須要素だといえます。痴漢は事件直後に適切な対応がとれれば即日釈放も十分見込める事件です。いくら刑事弁護に精通したベテランでもスケジュールが埋まっていては意味がありません。
また、本人との面会や裁判などで警察署や裁判所へ弁護士が出張することも良くあります。迅速かつ小回りの利く対応を可能とするためには、遠方の法律事務所への依頼はあまり適切ではないでしょう。対応地域を決めている事務所もあります。捜査警察から近い法律事務所を選ぶことは、出張費用など弁護士費用を抑える効果もあります。
弁護士相談で確認①痴漢事件の流れや処分の見込み
無料相談で確認したい点の一つに、痴漢で捜査をされた場合の刑事事件の流れというテーマがあります。逮捕されるとどうなってしまうのか、在宅捜査とはどのような状況なのか、仕事や生活への影響を考えるうえで知っておくべきことといえます。
また、無料相談でご自身の刑事処分の見込みを聞いておくことで、どのような可能性があるのかがわかり、その後どういう対応をすべきなのか、弁護士へ依頼した方が良いのか、判断できるようになります。
痴漢事件で逮捕されると勾留される?逮捕後の流れ
痴漢で逮捕された後、すぐに釈放される場合もありますが、勾留という身体拘束の段階に進むことがあります。勾留されると、10日間は自宅に帰ることができず、警察署内の留置施設にて寝泊りをすることとなります。勾留は延長されることもあり、延長されるとさらに10日間を限度として身体拘束が続けられます。
もっとも、迷惑防止条例違反の痴漢事件では、近年勾留されずに在宅で捜査が進むケースが増えています。適切に弁護活動を行えば、勾留を回避できる可能性はさらに高まります。
もし、長期の勾留が認められてしまえば仕事や生活への影響は甚大ですので、逮捕後は弁護士へ依頼して早急な弁護活動を行い早期釈放を目指すべきです。
勾留後は、起訴されると刑事裁判を受けることとなり、公開の法廷で事件が審理されます。罰金刑が見込まれる場合には、略式手続という公開の法廷を開かず書面での審理のみの裁判となることもあります。いずれにせよ刑事裁判で有罪判決が言い渡され、それが確定すると、前科がつくことになります。
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痴漢事件で在宅捜査になった場合の流れ
逮捕後に釈放された場合や、そもそも逮捕されなかった場合は在宅事件として捜査が進むことになります。在宅事件では、警察からの呼び出しに応じて数回事情聴取(取調べ)を受けることになります。警察の捜査が終わった後は、事件書類が検察に送られ、「次は検察から呼び出しがあります」などと言われます。いわゆる書類送検です。
検察からも数回(軽微な事件では1~2回程度)呼び出しを受けて取調べをされます。その後捜査資料や検察官自らが行った取調べの内容を踏まえて起訴・不起訴の判断を下します。
在宅捜査の場合、身体拘束を受けている事件と違って時間制限があるわけではないため、警察や検察の捜査の進捗や都合によって呼び出しのタイミングや起訴までにかかる期間は様々です。
在宅事件では、当番弁護士や国選弁護といった制度が利用できませんので、被害者と示談を行うなどして不起訴を目指すためには、ご自身で私選弁護人を選び弁護活動を依頼する必要があります。検察に起訴された後にはじめて弁護士へ相談に来る方もいらっしゃいますが、その段階では前科を避けることはほぼできません。在宅捜査であっても甘く考えず早めに弁護士へ相談することをおすすめします。
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痴漢事件で不起訴を獲得するには?前科を回避する方法
初犯で軽微な態様(迷惑防止条例違反)であれば、痴漢事件は被害者と示談ができればほとんどが不起訴になります。
痴漢事件の被疑者となったとき、不起訴処分を獲得することは前科をつけないために極めて重要です。起訴されると、刑事裁判を受けることとなり、前科の可能性が生じます。不起訴になれば、前科の可能性がなくなるため、弁護活動は不起訴を目指して進められることとなります。
痴漢は、略式罰金という処分になることもあります。これは正式裁判を受けずに簡易な手続きで罰金刑となることです。罰金刑であっても確定すれば前科になります。
不起訴を獲得するには、早い段階で被害者対応を行い、示談を行うことで被害者から許してもらうことが大切といえます。刑事事件に慣れた弁護士であれば、不起訴獲得をゴールに見据えて、示談活動のスケジュールを組み立てます。
痴漢事件での逮捕は「家族のサポート」で早期解決へ
刑事事件では、家族のサポートがとても重要です。今後本人を支え、生活を監督してくれる家族がいること、家族に本人を更生させようという意欲があることは、有利な情状として処分に影響を与えます。
特に痴漢した本人が逮捕されている場合には、本人は身動きがとれません。弁護士と連携して示談金を用意したり、会社関係者とのやりとりも家族に対応してもらうことになります。家族の支えがしっかりあることで、逮捕後の早期釈放の可能性を高めることができます。示談がスムーズに展開することができると、不起訴処分も早められる可能性がでてきます。
また、痴漢を繰り返し行っているような場合には、それが病的性質に基づく可能性もあり、専門機関でのカウンセリングが必要になる場合もあります。そのとき、家族の協力があれば、情報収集ができたり根本的な解決までスピーディに行動していくことができます。こうした活動は、早期釈放や不起訴獲得に大きくプラスになります。
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弁護士相談で確認②痴漢の被害者対応【示談交渉】
弁護士解説①痴漢の被害者対応をするタイミング
痴漢事件について、無料相談を利用する際には、被害者対応のことをしっかり聞いていただくことをお勧めします。
痴漢事件では、被害者対応が何より重要です。被害者対応を行うタイミングは、事件発生から間もない頃、できるだけ早い段階で行うべきです。ただ、被害者の心情にも十分な配慮が必要ですので、弁護士を通じて被害者の状況を確認しつつ慎重に行うことが求められます。
被害者への謝罪と示談の話をするに当たっては、弁護士が加害者に代わり、捜査機関から被害者情報を入手し、対応を行います。その際、被害者の都合を確認し、被害者の迷惑になる接触の仕方を避けることが大切です。被害者が痴漢でどの程度心情面で傷ついたか、生活に支障が生じているかなど、弁護士は予め検察官からヒアリングして被害者対応に臨むこともあります。
弁護士解説②痴漢の示談交渉で重要なこと
無料相談では、弁護士がどのような活動を展開してくれるか、詳細を確認しておきたいものです。痴漢事件では、示談交渉で重要なことが3つあります。以下の点は確認しておきましょう。
示談交渉の確認ポイント
- ①示談にあたり加害者がすべきことを整理する
- ②誓約事項をまとめておく
- ③示談金の限度額を決めておく
①は、痴漢被害者に謝罪の意を伝えるために謝罪文を書くということが考えられます。示談交渉は本人の代わりに弁護士が行いますが、「被害者の中にはなぜ本人が直接謝罪に来ないのか」と思う方もいます。そのため、本人の言葉で犯行の動機を説明して、誠実に謝罪する姿勢は示談でとても重要なことです。ただし、被害者感情を逆なでしてしまっては逆効果ですので、すべきことは弁護士から具体的な指示を仰ぎましょう。
②は、被害者に約束すべきことをまとめるということです。例えば、通勤電車内で痴漢をしたなら、特定の時間帯、その路線は使用しないことを約束するなどです。
③は、示談金の支払いがどこまで可能かを決めておくことです。弁護士は、その限度額の範囲内で示談交渉を行います。
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弁護士解説③痴漢の示談金の相場はいくら?
痴漢の示談金の相場はいくらか、という点も、無料相談の中で聞いておきたいことです。痴漢の示談は、都道府県の迷惑防止条例違反の場合には30~50万円ほどになることが多い印象です。
参考までにアトム法律事務所が過去に取り扱った痴漢事件の示談金相場をこのページでご紹介しています。
しかし、これはあくまで一例であって、痴漢事件の個別の事情を考慮して示談金は決められます。痴漢行為が強制わいせつにあたる場合は50万円を超える示談金になることも少なくありません。
また、同じ犯行態様であっても、ある被害者は日常生活に大きな支障が生じていないということもあります。一方で、被害者の精神的ショックが大きく、心療内科を受診するようになったり、出勤が怖くなり休職せざるをえなくなったようなケースでは、慰謝料の増額や休業損害の補填も視野にいれて示談を進める必要があります。
示談金を決める際には、被害者の置かれた状況に十分配慮する必要があります。単に「痴漢はいくら」と割り切って考えることはできません。事件によって妥当な金額は異なりますので、弁護士に事件の詳細を伝え、示談金がいくらになる可能性があるかを算出してもらうことが重要です。
弁護士相談で確認③痴漢の弁護士費用
痴漢の弁護士費用は100~150万円ほどかかることが多いですが弁護士事務所によって費用は異なります。どの事務所を選んだとしても最低限の弁護活動はしてもらえますが、弁護活動の手厚さやきめ細かなサポートには違いがあることもあるので、費用も考慮しつつご自身で納得のできる事務所を選ぶと良いでしょう。
ただし、弁護士費用が明確かどうかは重要です。見かけの費用は安く思えても、依頼をした後で思わぬ費用がかさむということもあり得ます。弁護士費用は無料相談で確認しておきましょう。
痴漢の弁護士費用はいくら?無料相談で確認すべき3つのこと
特に、①弁護士費用の内訳、②弁護士費用の支払方法、③結果によりどの程度の振れ幅があるか、の3点については確認しておくと安心です。
弁護士費用で確認すべき3ポイント
- ①弁護士費用の内訳
- ②弁護士費用の支払方法
- ③結果によりどの程度の振れ幅があるか
①は、どのような名目の費用がかかるのか、それはいつ発生する費用なのかを確かめておきましょう。
③は、特に報酬金に関する部分です。報酬金は、結果により決まるため、大きく変動することが予想されます。良い結果が得られた場合の金額と、結果が得られなった場合の金額をシミュレーションしておくことが大切です。最終的に、納得して弁護士費用を支払うことができるよう、無料相談の段階で気になる点を聞いておくことをお勧めします。
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弁護士費用のポイント|示談成立、不起訴獲得は弁護士費用に反映される?
弁護士費用の設定は、法律事務所によって異なるため、無料相談をうまく活用しながら見積りを聞いて弁護士を選ぶことが大切です。一般的に、良い結果が得られた場合には、その結果に応じて報酬金が発生します。示談が成立した場合には、その分の報酬金が発生することが考えられます。
最終的に刑事処分が不起訴で終わった場合には、罰金処分や起訴された場合に比べ、高い報酬金が発生することが考えられます。契約書に記載された内容が重要になりますので、弁護士費用が心配な方は、無料相談の中で契約書のサンプルを見せてもらえないか打診してみるとよいでしょう。
警察の無料相談で弁護士に聞いておくべき「費用の総額」(見積り)
痴漢の無料相談で、弁護士費用の点について細かく聞いておくことは、とても大切なことです。契約したのはいいけれど、「聞いていなかった費用が次々にかかった」ということにならないよう、無料相談の活用には工夫が必要です。費用については細かな情報も多いため、紙に情報を整理したものを弁護士に提示してもらったり、メールで見積りを受け取るなど、後から見返せるようにしておくことが大切です。
重要なのは、「弁護士費用の総額見積り」と、その「内訳」です。ホームページに掲載された料金表通りで問題ないかについても聞いておきましょう。示談が必要になる場合には、示談金は弁護士費用に含まれませんので、その点も注意が必要です。示談金、被害弁償金、保釈金、供託金など、弁護士費用に含まれないものがありますので、合わせて弁護士に確認しておきましょう。
痴漢事件の弁護士相談を予約する|24時間365日対応のアトム法律事務所
一口に弁護士といっても、それぞれ専門に取り扱っている分野が異なりますので、痴漢事件では刑事事件に精通した弁護士に相談をすることをおすすめします。弁護士へ相談する際は、この記事でご説明した 「逮捕後の流れ(ご自身の処分見込み)」 「弁護活動(特に示談交渉の詳細)」「弁護士費用」を中心にご確認ください。
痴漢事件では、弁護活動をどれだけ迅速に行えるかがポイントになってきます。特に逮捕されている事件での弁護活動は一刻を争います。たとえ評判の良い弁護士であっても、スケジュールが詰まっていて身動きのできない弁護士であれば意味がありません。
また、弁護士費用を支払って相性の悪い弁護士であれば、結果に納得がいかず後悔してしまうことにもなりかねません。無料相談ではどれだけ親身に相談にのってくれるか、信頼関係を築けるか、といった観点から弁護士の人柄もみることも重要です。後悔しない弁護士選びをするためにも、是非弁護士への無料相談をご利用ください。
アトム法律事務所では、24時間365日刑事事件加害者の相談予約を受け付けています。警察の捜査を受けている事件では無料相談が可能です。 東京・大阪・名古屋をはじめ全国の主要都市に事務所を開設していおり、基本的に各支部には複数名の弁護士が在籍していますので、当日のご相談・ご依頼などにもスピーディーに対応できることが多いです。お気軽にご相談ください。