依頼者は20代の会社員の男性です。自宅に警察の家宅捜索が入り、大麻取締法違反(所持)の容疑で現行犯逮捕されました。家宅捜索の際、依頼者自ら大麻の場所を教え、少量の大麻が発見され、自分のものだと認めていました。その後の捜査で覚せい剤の使用も発覚し、覚せい剤取締法違反の容疑で再逮捕されました。依頼者には同年の春頃に同種の大麻事件で逮捕されたものの、不起訴処分となった前歴がありました。逮捕の知らせを受けたご両親が、今後の処分の見通しや弁護活動について相談したいと、逮捕の翌日に当事務所へ来所され、ご依頼に至りました。
依頼者には同種の前歴(不起訴)があった上、今回は大麻所持に加えて覚せい剤使用も発覚したため、起訴される可能性が非常に高い事案でした。弁護士は、取調べで何をどこまで話せば、依頼者にとって不利益を最小限に抑えつつスムーズに事件を終えられるか、本人と綿密に相談し方針を立てました。また、ご家族や会社にいつ、どのように説明するかといった、刑事手続き以外の面でもサポートを行いました。本件では検察官が即決裁判手続を選択したため、通常よりも迅速な裁判手続きで事件を終えることができ、依頼者にとって大きなメリットとなりました。
本件は被害者のいない薬物事件であったため、示談交渉は行っていません。同種前歴があり起訴は免れませんでしたが、弁護活動の結果、起訴後に保釈が認められ、身体拘束から解放された状態で裁判に臨むことができました。裁判は即決裁判手続で行われ、審理は1回で終了しました。最終的に、判決は懲役1年6か月、執行猶予3年となりました。執行猶予が付いたことで、実刑収監を回避し、社会内での更生の機会を得ることができました。依頼者は、前歴があったにもかかわらず実刑を回避できたことで、社会復帰への道を歩み出すことが可能になりました。
先生がすぐ接見し様子を教えてくれたのでとても安心できました。

野尻先生 この度は、息子がお世話になり、大変有難うございました。警察からは、何の連絡もないので、とても不安でしたが、先生がすぐに接見に行ってくださり、電話で、息子の様子を教えていただいたのは、とても安心できることでした。親としても、どうしたらよいのか、どう考えたらよいのか、不安になることばかりでしたが、息子の勾留中、仕事を普通に続けながら、何とか過ごし、釈放の引き受けに行けたのも先生のおかげと思います。今後についてもご指導いただき、本人一人で受診することができました。仕事は退職し、家でのんびりしておりますが、一歩ずつ新しい生活を築いていける様、あせらないように見守っていきたいと思っております。有難うございました。